「AIを使えば個人でもスマホアプリが作れる」と聞いて始めてみたものの、いざ手を動かそうとすると最初に詰まるのが「で、何を作ればいいの?」という問題です。技術選定よりも前に、企画(ネタ)選びでつまずく人がとても多いです。
最終更新日: 2026-09-02
この記事では、AIアプリ開発のアイデアに迷っている初心者に向けて、AIで作りやすく、最初の1本に向いたスマホアプリの企画を10個紹介します。あわせて「初心者が作りやすいアプリの条件」と「AIに企画を出させるプロンプト」もまとめました。
「アプリ開発 初心者 何作る」「個人開発 アプリ ネタ」で検索してたどり着いた方が、読み終わったときに作るものが1つ決まっている状態を目指します。
AIでアプリを作るなら、最初は小さくていい
最初の1本でやりがちな失敗が、「ログイン・課金・通知・クラウド同期・AIチャット全部入り」の大作を狙ってしまうことです。これらを最初から積むと、完成する前に力尽きます。
AIでコードを書けることと、アプリを公開して運用し続けられることは別の話です。最初の1本は、1〜3画面・単機能・ローカル保存・ログインなしで「まず公開まで到達する」ことを優先したほうが、結果的に2本目以降が速くなります。
技術をどう選ぶかについては、別記事で詳しくまとめています。あわせて読むと、企画と技術がつながります。
初心者が作りやすいアプリの条件
「AIで作れるアプリ」を考えるとき、初心者が完成までたどり着きやすい企画には共通点があります。次の条件を満たすほど、最初の1本に向いています。
- データの形がシンプル:1件=「タイトル+少しの属性」で表現できる
- ローカル保存で完結する:サーバーやログインがいらない
- 画面が少ない:一覧+入力の1〜2画面で成立する
- 毎日や定期的に開く理由がある:記録・チェック・管理など
- 自分が当事者:自分が使いたい題材だと改善が続く
以下の10企画は、すべてこの条件をできるだけ満たすように選んでいます。多くは「チェックする」「記録する」「集計する」のどれかに当てはまり、AIにコードを書かせやすい型です。
企画1:旅行の持ち物チェックアプリ
旅行や出張の持ち物を、出発前にチェックしていくアプリです。チェックリスト型アプリの王道で、最初の1本として一番おすすめの型です。
- 持ち物を追加・チェック・削除できる
- テンプレート(国内旅行/出張/キャンプ)を切り替えられる
- チェック状態は端末に保存され、次に開いても残る
保存はローカル(端末内)で十分です。実際にこの「ログインなし・ローカル保存のチェックリスト」を最小構成で作る手順は、実装メモとしてまとめています。
企画2:読書メモアプリ
読んだ本のタイトルと、心に残った一文・感想を記録していくアプリです。SNSに投稿するほどではないけれど残しておきたい、という需要にはまります。
- 本のタイトルとメモを保存できる
- 読了・読書中・積読のステータスを切り替えられる
- 一覧から後で読み返せる
画像(表紙)を扱い始めると一気に難しくなるので、最初はテキストだけに絞るのがコツです。慣れてからカメラやAPI連携を足します。
企画3:習慣化チェックアプリ
「毎日やりたいこと」を登録して、できた日にチェックを入れていくアプリです。シンプルですが続けて開く理由があるため、最初の1本に向いています。
- 習慣を登録し、今日できたかをチェックできる
- 連続達成(ストリーク)日数を表示する
- 記録は端末に保存する
カレンダー表示や通知は後回しでOKです。まずは「今日の分をチェックして保存」だけで成立します。
企画4:筋トレ記録アプリ
種目・重量・回数を記録していくトレーニングログです。自分が筋トレをする人なら、当事者として改善を続けやすい題材です。
- 種目ごとに重量・回数・セット数を記録できる
- 日付ごとに履歴を見返せる
- 前回の記録を表示して、次の目安にできる
グラフは慣れてからで十分です。最初は記録と一覧だけに絞ります。健康効果をうたうのではなく、あくまで「記録ツール」として作るのが安全です。
企画5:資格一問一答アプリ
自分が勉強している資格の一問一答を、スキマ時間に解けるアプリです。問題データを自分で用意できる範囲から始めると、権利関係でも安全です。
- 問題と答えをカード形式で表示する
- 正解・不正解を記録し、間違えた問題だけ復習できる
- 問題データはアプリ内に持つ(最初は数十問でOK)
問題文の作成こそ、AIに下書きを手伝ってもらいやすい部分です。ただし内容の正誤は必ず自分で確認してください。合格を保証するような表現は避けます。
企画6:防災グッズチェックアプリ
非常用持ち出し袋や備蓄の中身を、定期的に点検するためのチェックアプリです。企画1の応用で、テーマを変えるだけで差別化できます。
- 防災グッズを登録・チェックできる
- 消費期限のある備蓄に「次回確認日」を持たせる
- カテゴリ(水・食料・衛生・電源)で整理する
「年に数回しか開かないが、開くと価値が高い」タイプです。チェックリスト型の作り方をそのまま流用できます。
企画7:推し活支出管理アプリ
ライブ・グッズ・配信など、推し活に使った金額を記録していくアプリです。家計簿ほど重くなく、テーマが明確なので刺さりやすい企画です。
- 日付・カテゴリ・金額・メモを記録できる
- 月ごとの合計を表示する
- 推し(対象)ごとに分けて集計できる
あくまで自分の支出を記録・集計するツールとして作ります。投資や節約効果を約束する作りにはしないのが安全です。
企画8:感情ログアプリ
その日の気分を絵文字や5段階で記録し、一言メモを添えるアプリです。入力が一瞬で終わるので、習慣化しやすいのが強みです。
- 気分を数段階で記録できる
- 短いメモを添えられる
- 後から振り返れる一覧を持つ
医療・メンタルの診断や効果をうたうのは避け、あくまで「日々の記録」にとどめます。題材がデリケートなぶん、表現は控えめにします。
企画9:ペット記録アプリ
食事・散歩・通院・体重などを記録する、ペットの世話ログです。飼い主なら毎日開く理由があり、当事者として続けやすい題材です。
- 世話の種類と日時を記録できる
- 体重などの数値を時系列で残せる
- 複数のペットを切り替えられる
家族で共有したくなったらクラウド同期を検討する、という拡張の道筋も自然です。最初はローカル保存で1人運用から始めます。
企画10:家計メモアプリ
レシートを見ながら、使った金額をサッとメモしていくシンプルな家計記録です。本格的な家計簿アプリと戦わず、「入力が軽い」一点に絞るのがポイントです。
- 金額・カテゴリ・メモを素早く入力できる
- 月ごと・カテゴリごとに合計を出せる
- 記録は端末に保存する
銀行・カード連携は難易度も責任も跳ね上がるので、最初は手入力に限定します。節約や貯蓄の効果を保証する表現は使いません。
最初の1本に一番おすすめなのは?
10個の中で最初に作るなら、企画1の「旅行の持ち物チェックアプリ」をおすすめします。理由はシンプルで、
- データが「タイトル+チェック状態」だけで最小
- ローカル保存・ログインなしで完結する
- チェックリスト型は応用が利く(企画3・6にそのまま展開できる)
からです。チェックリスト型を一度作り切ると、「習慣化」「防災」「資格」など、テーマ違いの2本目・3本目をかなり速く量産できます。具体的な作り方は、実装メモと技術選定の記事を順に見るのが近道です。
AIに企画を作らせるプロンプト
「自分のテーマで企画を出したい」場合は、ChatGPTやClaudeに次のように頼むと、最初の1本に向いた企画を提案してくれます。範囲を絞って頼むのがコツです。
あなたは個人開発のメンターです。
初心者がAIを使って最初に作るスマホアプリの企画を5つ提案してください。
条件:
- ログインなし・サーバーなし・ローカル保存だけで作れる
- 画面は1〜3枚で成立する
- 単機能(記録 / チェック / 集計 のどれか)
- 1〜2週間で公開まで到達できる規模
各企画について「何を解決するか」「最小機能」「拡張案」を簡潔に書いてください。
出てきた企画を、この記事の「初心者が作りやすいアプリの条件」と照らし合わせると、現実的に作り切れるかを判断できます。AIの提案をそのまま信じず、規模感を自分で削るのが大事です。
まとめ
AIアプリ開発のアイデアで迷ったら、まずは「記録・チェック・集計のどれか × 自分が当事者のテーマ」で考えると、作りやすい企画にたどり着けます。今回の10企画は、どれもログインなし・ローカル保存で始められる型に揃えています。
最初の1本は小さく作り、公開まで到達することを最優先にしてください。1本出し切ると、2本目以降の景色が大きく変わります。実際に審査を通したアプリの例は、公式サイトのアプリ一覧で見られます。
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