医療・クリニックの事務業務のためのAI活用ガイド業界別AI活用資料

医療・クリニックの
事務業務のためのAI活用ガイド

受付・電話対応・資料作成。院内の事務業務でそのまま使えるAI活用例5選と、コピーして使える指示文、失敗しない導入の順番をまとめました。

無料資料・読了の目安 約5分・2026年10月改訂

この資料で分かること

医療機関事務の「いま」の課題

受付と電話が重なり、掲示物やお知らせの更新、研修の準備、勤務表の調整が後回しになっています。多くの医療機関の事務に共通する悩みです。本資料では、患者様の情報を扱わずに進められる事務業務に絞って、AIの使いどころを紹介します。

AIに任せること、人が決めること

AIは文章の下書きや整理が得意ですが、事実の確認と最終判断はできません。先に線を引いておくと、安心して使えます。

AIに任せやすい仕事

  • 受付FAQ・案内文・掲示物の下書き
  • 事務スタッフ向け研修資料のたたき台
  • 勤務希望の整理

人が決める仕事

  • 診療・診断・治療方針に関わること
  • 症状についての患者様からの質問への回答
  • ホームページなどの表現が医療広告の規制に合っているかの最終確認
重要: AIは診療・診断には使いません。問診内容の判断、症状の評価、治療方針の検討など、医療行為に関わる場面での利用は対象外です。本資料が扱うのは、受付・広報・研修・シフトなどの事務業務に限ります。

院内で使えるAI活用例 5選

指示文は、〔 〕の部分を書き換えて、そのままAIに貼り付けて使えます。

① 受付でよくある質問への回答文の下書き

こんな場面:受付や電話でよく聞かれる質問への答えをそろえたいとき

診療時間、持ち物、予約の方法など、事務的な質問への答えを一覧に整えます。答えの中身は院内で決めたものを渡し、AIには分かりやすい言い回しへの調整を任せます。

そのまま使える指示文
次の質問と答えのメモを、受付用のFAQに整えてください。
・答えは2文以内、患者様にそのまま言える話し言葉で
・症状や治療に関する質問には答えず、「診察時に医師へお尋ねください」と案内する文にする
・答えが書かれていない質問は【要確認】とする

〔質問と答えのメモを貼る〕
人が確認すること: 診療時間・費用・予約方法が最新か。症状や治療について答える内容になっていないか。

② 院内掲示・案内文の作成

こんな場面:休診や時間変更、予防接種の受付などを知らせるとき

伝える内容を渡すと、掲示用の短い文章を作ります。同じ内容を、ホームページ用の少し詳しい文章に書き分けさせることもできます。

そのまま使える指示文
次の内容で、院内掲示用の案内文を作ってください。
・見出し1行、本文は3行以内
・日付と曜日、時間を最初に書く
・高齢の方にも読みやすい、やさしい言葉で

〔知らせたい内容を貼る〕
人が確認すること: 日付・曜日・時間が正しいか。

③ スタッフ研修資料の作成

こんな場面:接遇や事務手順の研修を準備するとき

テーマと対象を伝えると、研修の流れと資料の見出し、確認クイズの案を作ります。

そのまま使える指示文
事務スタッフ向け研修の構成案を作ってください。
・20分で終わる流れ
・資料の見出しを6枚分
・最後に確認クイズを3問

テーマ:〔例:電話応対の基本〕
対象:〔例:入職1か月の受付スタッフ〕
人が確認すること: 院内のルールや手順と合っているか。医療に関わる内容は医師・看護師が確認する。

④ シフト・勤務表の整理

こんな場面:翌月の勤務希望を集約するとき

集まった希望を日付ごとの表に整理し、重なりと不足を書き出します。

そのまま使える指示文
次の勤務希望を、日付×時間帯の表に整理してください。
・希望が重なる枠、誰もいない枠を表の下に書き出す
・割り当てはせず、整理だけ行う

〔スタッフをA・B・Cに置き換えた希望を貼る〕
人が確認すること: 最終的な勤務表は責任者が決める。

⑤ ホームページのお知らせ文の作成

こんな場面:年末年始の休診や、設備の変更を知らせるとき

事実を箇条書きで渡すと、お知らせ記事の形に整えます。治療の効果や他院との比較には触れず、事実の案内に限って使います。

そのまま使える指示文
次の内容で、ホームページのお知らせ文を作ってください。
・タイトルと、200字以内の本文
・事実の案内だけを書く。治療の効果や他院との比較は書かない

〔知らせたい事実を箇条書きで貼る〕
人が確認すること: 医療機関のホームページは医療広告ガイドラインの対象です。掲載前に、表現がガイドラインに沿っているかを必ず確認する。

指示文がうまくいく3つのコツ

  1. 役割と読み手を伝える「あなたは〇〇です」「読むのは〇〇です」と最初に書くと、言葉づかいが目的に合います。
  2. 材料を渡すAIは、渡していない事実を知りません。メモや数字を貼り、「ここにないことは書かない」と添えます。
  3. 形を指定する字数、項目、箇条書きか文章かを決めておくと、あとで直す手間が減ります。

一度で決めようとせず、「もう少し短く」「敬語をやわらかく」と重ねて頼むと、仕上がりが良くなります。

AIに入力しない情報

患者様の氏名、診察券番号、症状、病名、検査結果など、個人情報・診療情報は入力しないでください。

  • 患者様やご家族が特定できる情報(氏名・住所・電話番号・顔写真など)
  • 病歴・検査結果・服薬など、診療に関わる情報
  • スタッフの個人情報

業務で使う前に、入力内容がAIの学習に使われない設定になっているかを確認してください。AIの答えは下書きです。事実・数字・固有名詞は、必ず人が確認してから使ってください。

失敗しない導入 3ステップ

  1. 1業務だけ選ぶ最初は「受付FAQの整理」など、毎日発生する定型業務を1つに絞ります。一度に広げると、どれも続かなくなります。やること:受付でよく聞かれる質問を10個書き出し、上の指示文でFAQの形にします。
  2. 事務長・院長が2週間使うスタッフに渡す前に、決める立場の人が自分で使い、院内のルールに合うように指示文を直します。やること:直した指示文を共有メモに保存し、院内の「型」にします。
  3. 浮いた時間を記録する作業時間が週に何分減ったかをメモするだけで構いません。数字になると続けやすく、次にどの業務へ広げるかも決めやすくなります。やること:2週間後に振り返り、次の1業務を選びます。

よくある質問

患者様からの質問に、AIで自動回答してもよいですか?

本資料で扱うのは、スタッフが使う文章の下書きづくりまでです。患者様の症状や治療に関する質問にAIが直接答える使い方は、誤った案内につながるおそれがあるため、おすすめしません。

無料のAIでも始められますか?

始められます。ChatGPT・Claude・Geminiなどの対話型AIには無料プランがあり、下書きづくりを試せます。業務で使う場合は、入力内容がAIの学習に使われない設定にできるか、法人向けプランを選べるかを確認してください。

パソコンが苦手な人でも使えますか?

使えます。人に頼むときと同じように文章で伝えるだけなので、特別な操作は要りません。スマートフォンのアプリからも使えます。まずは本資料の指示文を、そのまま貼り付けるところから始めてください。

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