物流・運送業のためのAI活用ガイド業界別AI活用資料

物流・運送業のための
AI活用ガイド

ドライバー不足・配車調整・荷主対応。物流の現場でそのまま使えるAI活用例5選と、コピーして使える指示文、失敗しない導入の順番をまとめました。

無料資料・読了の目安 約5分・2026年10月改訂

この資料で分かること

物流・運送業の「いま」の課題

配車を組み、荷主と調整し、日報を確認し、安全教育も続けなければなりません。運行管理者や配車担当に仕事が集中しがちです。AIは、メモの整理、文面づくり、資料の下書きづくりを助けます。

AIに任せること、人が決めること

AIは文章の下書きや整理が得意ですが、事実の確認と最終判断はできません。先に線を引いておくと、安心して使えます。

AIに任せやすい仕事

  • 配車メモ・日報の整理と要約
  • 荷主・ドライバーへの連絡文の下書き
  • 安全教育資料や求人原稿のたたき台

人が決める仕事

  • 配車と運行計画の最終決定
  • 点呼、運行の可否など運行管理者が行う判断
  • 運賃・契約条件の決定

現場で使えるAI活用例 5選

指示文は、〔 〕の部分を書き換えて、そのままAIに貼り付けて使えます。

① 配車メモの整理

こんな場面:電話やFAXで入った依頼をまとめるとき

ばらばらに届いた依頼メモを、日付・積み地・降ろし地・荷物・時間指定の一覧に整えます。足りない情報を書き出させると、確認の電話を一度で済ませられます。

そのまま使える指示文
次の依頼メモを一覧表に整理してください。
・列は「日付/積み地/降ろし地/荷物・数量/時間指定/備考」
・情報が足りない項目は【要確認】とし、最後に確認事項としてまとめる
・配車の割り当てはしない

〔荷主名をA社・B社に置き換えたメモを貼る〕
人が確認すること: 配車そのものは担当者が決める。拘束時間や休息期間の基準を満たすかは人が確認する。

② 日報・運行記録の要約

こんな場面:複数のドライバーの日報を確認するとき

日報の記載を渡すと、遅延・待機・トラブルなど、共有すべき点を抜き出して要約します。

そのまま使える指示文
次の日報から、管理者が共有すべき点を抜き出してください。
・「遅延・待機」「車両の不具合」「荷主からの要望」「ヒヤリハット」に分ける
・該当がない項目は「記載なし」とする

〔ドライバーをA・Bに置き換えた日報を貼る〕
人が確認すること: 抜き出しにもれがないか。気になる日報は原文を読む。

③ 荷主への連絡文の作成

こんな場面:遅延や日程変更を連絡するとき

状況を伝えると、お詫び、現在の状況、到着の見込み、今後の対応をそろえた連絡文を下書きします。

そのまま使える指示文
荷主あての連絡文を作ってください。
・冒頭に結論(何が、どれくらい遅れるか)
・理由、現在の状況、到着見込み、今後の対応の順
・200字以内、言い訳に聞こえない書き方

状況:〔例:事故渋滞により到着が約1時間遅れる見込み〕
人が確認すること: 到着見込みの時刻が現実的か。確定していないことを約束していないか。

④ 安全教育資料の作成

こんな場面:月次の安全会議や乗務員教育を準備するとき

テーマを伝えると、話す流れと資料の見出し、確認クイズの案を作ります。社内のヒヤリハット事例を材料として渡すと、自社に合った内容になります。

そのまま使える指示文
乗務員向け安全教育の構成案を作ってください。
・15分で終わる流れ
・資料の見出しを5枚分
・最後に確認クイズを3問

テーマ:〔例:雨天時の車間距離〕
社内の事例:〔個人が分からない形で貼る〕
人が確認すること: 法令で定められた指導・監督の項目を満たしているかは、運行管理者が確認する。

⑤ 求人原稿の作成

こんな場面:ドライバーを募集するとき

仕事内容と条件を渡すと、応募者が知りたい順に並べた求人原稿を下書きします。1日の流れを書かせると、働く姿が伝わりやすくなります。

そのまま使える指示文
次の条件で、ドライバーの求人原稿を作ってください。
・見出し案を3つ
・仕事内容、1日の流れ、給与、勤務時間、休日、必要な免許の順
・渡した条件にないことは書かない

〔仕事内容と労働条件を貼る〕
人が確認すること: 給与・労働時間・休日などの労働条件が、実際と一致しているか。誤解を招く書き方になっていないか。

指示文がうまくいく3つのコツ

  1. 役割と読み手を伝える「あなたは〇〇です」「読むのは〇〇です」と最初に書くと、言葉づかいが目的に合います。
  2. 材料を渡すAIは、渡していない事実を知りません。メモや数字を貼り、「ここにないことは書かない」と添えます。
  3. 形を指定する字数、項目、箇条書きか文章かを決めておくと、あとで直す手間が減ります。

一度で決めようとせず、「もう少し短く」「敬語をやわらかく」と重ねて頼むと、仕上がりが良くなります。

AIに入力しない情報

荷主の名称・住所、運賃、ドライバーの氏名・免許情報などは、そのまま入力せず、記号に置き換えてから入力してください。

  • 個人が特定できる情報(氏名・住所・電話番号・顔写真など)
  • 取引先との契約で秘密にしている情報
  • 相手先が分かる形の見積・契約金額

業務で使う前に、入力内容がAIの学習に使われない設定になっているかを確認してください。AIの答えは下書きです。事実・数字・固有名詞は、必ず人が確認してから使ってください。

失敗しない導入 3ステップ

  1. 1業務だけ選ぶ最初は「日報の要約」など、毎日発生する定型業務を1つに絞ります。一度に広げると、どれも続かなくなります。やること:昨日の日報を3件選び、名前を置き換えて要約を作ります。
  2. 運行管理者・所長が2週間使うドライバーに渡す前に、決める立場の人が自分で使い、自社の書式に合うように指示文を直します。やること:直した指示文を共有メモに保存し、営業所の「型」にします。
  3. 浮いた時間を記録する作業時間が週に何分減ったかをメモするだけで構いません。数字になると続けやすく、次にどの業務へ広げるかも決めやすくなります。やること:2週間後に振り返り、次の1業務を選びます。

よくある質問

配車そのものをAIに任せられますか?

本資料で紹介しているのは、メモの整理や文面づくりなど、配車の前後にある作業です。配車の決定には、拘束時間や休息期間、車両や荷物の条件など多くの判断が必要なため、最終決定は担当者が行ってください。

無料のAIでも始められますか?

始められます。ChatGPT・Claude・Geminiなどの対話型AIには無料プランがあり、下書きづくりを試せます。業務で使う場合は、入力内容がAIの学習に使われない設定にできるか、法人向けプランを選べるかを確認してください。

パソコンが苦手な人でも使えますか?

使えます。人に頼むときと同じように文章で伝えるだけなので、特別な操作は要りません。スマートフォンのアプリからも使えます。まずは本資料の指示文を、そのまま貼り付けるところから始めてください。

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